1ミリのキセキ
苦笑いしながら恭夜は
言い放った。


あ…。
何で気持ち悪くなったか分かった…。


恭夜は…。


ミア「…どういうこと?」


キョウヤ「僕が生きてた頃の話…聞きたいですか?」


ミア「…聞いても私は何も出来ない…。
けど…、
アンタに話す気持ちがあるなら
…ちゃんと聞く…。」


キョウヤ「僕には双子の兄が居たんです…。
名前は弘。


僕らは父の愛人の子でした。


弘兄は小さい頃からバイオリンの才能に恵まれていたので、
あの両親の元で暮らしました。


僕は…バイオリンなんて出来なかったので…
母さんのところで暮らしました。


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