午睡は香を纏いて
「う、ん……」


頷きながらも、不安は取り除かれない。
莉亜は今、どこにいるんだろう。
もしここに連れて来られているとしたら、それはあたしのせいだ。
あたしの友達だったから、危ない目にあってるんだ。

ずっとあたしの側にいてくれて、あたしを支えてくれた大切な人なのに、
あたしは莉亜に何もしてあげられないどころか、危険を与えてるなんて。


「カサネ、送るから今日はもう帰れ」


気持ちの整理のつかないあたしにイライラしたのだろうか。
カインが命令するように言った。


「セルファとゼフはちょっと待ってて。ほら、行くぞ」


とん、と背中を押されて、のろのろと歩き出す。


「おやすみ。あんまり考えこむなよ」
「おやすみなさいませ。ゆっくりお休みください」


気遣うような二人の声に頭だけ下げて、離れを後にした。


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