午睡は香を纏いて
「ホント、嫌になる……」
ため息まじりに呟くと、隣のベッドで眠っていたライラが寝返りを打った。
起こしてしまったかもしれないと窺えば、気持ちよさそうな寝息が聞こえてほっとする。
布団を頭までかぶって、今度は小さくため息をついた。
今日のことは、あたしが悪い。
カインがサラを望むのは当たり前のこと。それを、サラのようになれないからって喚くなんて、その感情をカインにぶつけるなんて、間違っている。
謝らなくちゃ。
許してくれないとしても、きちんと謝ろう。
嫌われたままでいるのは、辛すぎる。
それに、カインとはこれからブランカに行かなくてはいけない。
リレトのいるブランカで、莉亜のことを調べなくてはいけないのだ。
この世界の知識がまだ乏しいあたしは、カインの手助けがなければ情報収集すらできない。
それなのに、ぎこちないままでいていいはずがない。
カイン、許してくれるだろうか。
怖い。でも。いや、謝ることが何より先決でしょ。
気持ちの落ち着け方が分からないまま、うたた寝のような僅かな眠りに落ちて、あっという間に夜明けを迎えた。
ため息まじりに呟くと、隣のベッドで眠っていたライラが寝返りを打った。
起こしてしまったかもしれないと窺えば、気持ちよさそうな寝息が聞こえてほっとする。
布団を頭までかぶって、今度は小さくため息をついた。
今日のことは、あたしが悪い。
カインがサラを望むのは当たり前のこと。それを、サラのようになれないからって喚くなんて、その感情をカインにぶつけるなんて、間違っている。
謝らなくちゃ。
許してくれないとしても、きちんと謝ろう。
嫌われたままでいるのは、辛すぎる。
それに、カインとはこれからブランカに行かなくてはいけない。
リレトのいるブランカで、莉亜のことを調べなくてはいけないのだ。
この世界の知識がまだ乏しいあたしは、カインの手助けがなければ情報収集すらできない。
それなのに、ぎこちないままでいていいはずがない。
カイン、許してくれるだろうか。
怖い。でも。いや、謝ることが何より先決でしょ。
気持ちの落ち着け方が分からないまま、うたた寝のような僅かな眠りに落ちて、あっという間に夜明けを迎えた。