午睡は香を纏いて
「あたしね、この世界の言葉わかんなくて、対珠の力を借りて会話してたの。それが、対珠がないのにできてるんだ」
対珠がなくなったのに、どうして?
驚くあたしに、セルファが、ああ、と呟いた。
「多分、サラの巫力がカサネに戻って来たからじゃないかな」
「え? サラの巫力? でも、あたし特に何も……」
「何もない、ことはないよ。あったんだよ。
まあ、それについての上手い説明は、オレにはできないけどさ」
含みのある言い方に首を傾げる。何かあった、って言っても、あたしはずっと意識がなかったんだけどな。
それとも、気を失ったことに意味があるのだろうか。
自分の体を見下ろしてみる。
特に、変わったところはないけど。
「分かんないことは、後からカインに聞いてよ。あいつならカサネにきちんと教えられるだろうからさ。
それよりも、ここから脱出しないと」
「へ? だ、脱出?」
あたしたちが乗っているこれは窓一つなくて、漏れる光でどうにか出入り口の位置が分かるのみ。
それだって鍵がかけられているだろうし、どうやって脱出するというの?
対珠がなくなったのに、どうして?
驚くあたしに、セルファが、ああ、と呟いた。
「多分、サラの巫力がカサネに戻って来たからじゃないかな」
「え? サラの巫力? でも、あたし特に何も……」
「何もない、ことはないよ。あったんだよ。
まあ、それについての上手い説明は、オレにはできないけどさ」
含みのある言い方に首を傾げる。何かあった、って言っても、あたしはずっと意識がなかったんだけどな。
それとも、気を失ったことに意味があるのだろうか。
自分の体を見下ろしてみる。
特に、変わったところはないけど。
「分かんないことは、後からカインに聞いてよ。あいつならカサネにきちんと教えられるだろうからさ。
それよりも、ここから脱出しないと」
「へ? だ、脱出?」
あたしたちが乗っているこれは窓一つなくて、漏れる光でどうにか出入り口の位置が分かるのみ。
それだって鍵がかけられているだろうし、どうやって脱出するというの?