午睡は香を纏いて
セルファはナイフをくるりと回して、服の内側に隠した。
「一緒に来ていた仲間たちは、どうにか逃げ出せた。たぶん、近くに潜んでオレたちを助け出そうと様子を見てるはずなんだ。この引き車から出られたら、きっと助けにくる」
騎士団の恰好をした三人の忍人たちの顔をぼんやりと思い返して頷いた。
「乗せられる前に確認したんだけど、やって来た神武団員は全部で十人だった。で、カインも乗った馬車に三人乗り込んだ。御者は二人だった。オレたちの乗ってる引き車には確か御者一人。ということは、四人が騎馬ということになる」
セルファの長い指が折れるのを見ながら頷いた。
「ブランカに入ってしまったら、神武団員はもっと増える。今、人数が少ないうちに行動に出たほうが逃げやすい。
外には、咄嗟に動けるのは四人。トリスたちは三人だ。カサネを逃がせる可能性は十分高い」
数字の上では分かる、けど……。
不安が広がっていくのを感じながら、外の気配を窺った。
「これから、オレがここから出られるよう仕向ける。
外に出ると、隙を作って合図をするから、走り出すんだ。進行方向からすると、右手に森が広がっている。
トリスはきっとそのどこかにいるはずだ。君を連れて逃げてくれる」
「一緒に来ていた仲間たちは、どうにか逃げ出せた。たぶん、近くに潜んでオレたちを助け出そうと様子を見てるはずなんだ。この引き車から出られたら、きっと助けにくる」
騎士団の恰好をした三人の忍人たちの顔をぼんやりと思い返して頷いた。
「乗せられる前に確認したんだけど、やって来た神武団員は全部で十人だった。で、カインも乗った馬車に三人乗り込んだ。御者は二人だった。オレたちの乗ってる引き車には確か御者一人。ということは、四人が騎馬ということになる」
セルファの長い指が折れるのを見ながら頷いた。
「ブランカに入ってしまったら、神武団員はもっと増える。今、人数が少ないうちに行動に出たほうが逃げやすい。
外には、咄嗟に動けるのは四人。トリスたちは三人だ。カサネを逃がせる可能性は十分高い」
数字の上では分かる、けど……。
不安が広がっていくのを感じながら、外の気配を窺った。
「これから、オレがここから出られるよう仕向ける。
外に出ると、隙を作って合図をするから、走り出すんだ。進行方向からすると、右手に森が広がっている。
トリスはきっとそのどこかにいるはずだ。君を連れて逃げてくれる」