午睡は香を纏いて
でも、どうしてあのタイミングで助けてくれたの? どこかで見ていたの?
ここはどこ? 助けてくれたあなたは一体何者?

ううん、そんなことより、先に聞かなくちゃいけないことがある。


「あ、あの!! セルファは!?」


気を失っても、絶対にセルファを離さないでいると強く意識していた。
セルファもきっと、一緒に転送されたはずだ。

あんなに傷を負ったのだ、セルファはどうしているだろう。


「ああ、一緒に来た彼ね」

「無事ですよね!? 大丈夫ですよね!?」


さっきの悪夢が蘇る。あんなのただの夢だ。セルファがいなくなってしまうなんて、ありえないもの。セルファの顔を見て、無事を確認したい。
食いつくように訊いたあたしに、占い師は微かに頷いた。


「命は取り留めた。今、隣の部屋で寝てるわ」

「本当ですか!? あの、行ってきていいですか!?」


あたしはベッドに寝かせられていたらしい。返事を聞く間もなく飛び降りると、くらりと頭が揺れた。ぐるんと天井が回る。


「危ないわ。まだ体力が回復してない。無理やり巫力を引き出したから、自分が思っているよりもボロボロなのよ、貴方。
後で会わせてあげるから、ベッドに戻りなさい」


ふわりと支えてくれた占い師が咎めるように言った。


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