馬鹿、ごめん、今の嘘。
ごめんね。



あたしは馬鹿だった。



あたしはアンタを守りたい。

そう思ってたくせに、


あたしはアンタを守れなった。



命がけで守ってやりたかったのに


あたしはアンタを守れなかった。




どうしてあたし達は、見てみぬフリをするのだろうか。

どうしてあたし達は、友達より自分を大切にするのだろうか。

どうしてあたし達は、アンタの心の声に気づいてやれなかったのだろうか。





私は泣いた。



泣き崩れた。



涙が全て枯れ果ててしまうくらい


泣いた。大声で泣いた。





アンタは、あたしに言いたかったんだよね。



助けて。



って、言いたかったんだよね。




アンタは、それを我慢して、



ずっとイジメに耐えていたんだよね。
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