マイ・シュガーランド
頭の中が真っ白。
わたしは、一体・・
「あ―…もしかして
携帯とりにきた?」
彼の言葉に顔を上げる。
彼と目が、合う。
わたしの大好きだった、彼の笑顔・・
「しんご―?」
マンションから一人の女性が出てきて彼の名前を呼ぶ。
「・・誰、この女。」
わたしの顔を見るなり怪訝そうな表情をする。
金色に近い巻き髪に派手な服装。
ピンヒールの靴音が静かなこの路地裏に響く。
「え――、と…
元カノ?かな。」
「・・・は――?
写メと全然、違くない?!」
わたしの前で腕を組みながら話す二人。