マイ・シュガーランド



「あ、あたし、しんごの彼女です~。
あなた、確か…ナナコ、だったっけ?」




―――なんで、わたしの名前を…?



「ここのマンション、ありがとう~
ちょっと古いけど気に入っちゃった!」



――――――え…




「あと!カーテン、すごく嬉しかったぁ。
あれ、高価だったでしょ?それなのに買ってくれたのね~。」




―――・・・な、に…?




「ふふ…
まだ理解できない?」



―――こわい・・

怖いよ・・聞きたくない・・



クスクス笑いながら女は言った。



「あなた、ず―っと騙されてたのよ?
ず―――っと、ね。」








頭を鈍器で殴られたようだった。




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