マイ・シュガーランド


片付けがちょうど終わった頃、柘植さんにお風呂場の前の部屋に案内される。


六畳くらいのフローリング。


大きな窓があって、綺麗な夜景が広がっている。



「ここ、クローゼットね。

テーブルとソファしかなかったから、また今度いるもの買いに行こう。」



「・・いいんですか…?」



「もちろん!
好きに使ってよ。」




…わたしの部屋・・


兄弟が多かったわたしは、今まで“自分の部屋”を持ったことがなかった。




憧れの一人部屋・・




「ハハ!また目がキラキラしてる。

ちなみに布団ないから。
夜は俺のベットで一緒に寝ようね。」








―――――はいぃ??!



< 78 / 160 >

この作品をシェア

pagetop