マイ・シュガーランド
片付けがちょうど終わった頃、柘植さんにお風呂場の前の部屋に案内される。
六畳くらいのフローリング。
大きな窓があって、綺麗な夜景が広がっている。
「ここ、クローゼットね。
テーブルとソファしかなかったから、また今度いるもの買いに行こう。」
「・・いいんですか…?」
「もちろん!
好きに使ってよ。」
…わたしの部屋・・
兄弟が多かったわたしは、今まで“自分の部屋”を持ったことがなかった。
憧れの一人部屋・・
「ハハ!また目がキラキラしてる。
ちなみに布団ないから。
夜は俺のベットで一緒に寝ようね。」
―――――はいぃ??!