白銀の翼~白銀の彫刻と金の瞳の乙女~
「ロワ、タランのこと…すき

?」

「ふぇ!??」

変な声というか、叫び声と言

うか、ロワは手に持っていた

糸を放り出した。

「ななななな…」

「図星…?」

顔を真っ赤にして壁よりの方

に後退したロワにリセラは意

地悪っぽく言った。

ハッキリ言ってロワは可愛い

。同性のリセラでさえ見てれ

ることがある。

それにこの舎でロワを狙って

ない男はタランぐらいだろう

。この国に争う程の美少女が

目の前に居ると言うのに。

「まあ苦手じゃない男はタラ

ンだけだしね~」

「ちょ、リセセラ…そこにいる

…」

半分泣き出しているロワは意

味もなくてをバタバタしてい

る。その度に両手の鎖がうる

さく鳴るがタランは起きる気

配もない。気持ち良さそうに

寝入ってる。
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