白銀の翼~白銀の彫刻と金の瞳の乙女~
白銀の髪を泥だらけにしてあ
くびをしているタランは、ど
の方向から見ても村一番の美
少年とは…いいがたい。
「ふぁ…今はいつ?」
「…ロワ…物好きねあなた何
処がいいの?」
まだ意識がおぼろげなのだろ
うか。タランはぼーとしなが
ら頭を掻いた。
その傍らにうつむきがちなロ
ワが座っている。その顔はタ
コの様に真っ赤だった。不思
議とリセラはその事が嬉しか
った。けれど哀れでもあった
。恋をするのはいい。それが
親友ならなおさら喜べる。け
れど…この国の人間どもは奴
達を物として認識していない
。
「まあ…いいか、ほらロワ顔
あげて、タランあんたはさっ
さと起きろ!」
再び蹴りを入れる。今度はち
ゃんと目が覚めたらしく青い
目が見開く。
くびをしているタランは、ど
の方向から見ても村一番の美
少年とは…いいがたい。
「ふぁ…今はいつ?」
「…ロワ…物好きねあなた何
処がいいの?」
まだ意識がおぼろげなのだろ
うか。タランはぼーとしなが
ら頭を掻いた。
その傍らにうつむきがちなロ
ワが座っている。その顔はタ
コの様に真っ赤だった。不思
議とリセラはその事が嬉しか
った。けれど哀れでもあった
。恋をするのはいい。それが
親友ならなおさら喜べる。け
れど…この国の人間どもは奴
達を物として認識していない
。
「まあ…いいか、ほらロワ顔
あげて、タランあんたはさっ
さと起きろ!」
再び蹴りを入れる。今度はち
ゃんと目が覚めたらしく青い
目が見開く。