君は嘘。
『あら、そう。気づかなかった。』
そしてニコリと笑う。
嫌みったらしくね。
そうすると茶髪の男がヘラりと笑って、
「君さ、屋上は俺たちの溜まり場って知らないの?
俺、皆知ってると思ってたのに。」
うん……、その前に君らの名前も知らないから。とは言えないし、
『あたし、いつも7時半から8時までココに居るけど誰もいなかったから、知らなかった。
ごめんなさいね。』
なんて、上辺だけ飾り付けとけばきっとこの男達も満足するよね。
めんどくさいことはごめんだから。
「確かにその時間は俺たちまだ来ないからねぇ…。」
ほら、もうすぐでさようなら出来る。
昼から授業に出ようかな?
それまで図書室にいよう。
「でも、それでも俺たちがココに溜まってることは皆知ってると思うんだよねぇ?」
え?何この人めんどくさい。
『知らなかったことは仕方ないじゃないですか?もうココには来ませんし、だいたい貴方達のことも知らな……』
…………しまった。
ここまで言うつもり無かったのに。