夏の空を仰ぐ花 ~太陽が見てるからside story
何が悲しくて夜の教室で、よりにもよって健吾と一緒に待ってなきゃならんのだ。
苦痛じゃ。
「教室に翠とふたりきりとか、まじで苦痛だしよー」
机に突っ伏しながら、健吾が呟く。
「おう、健吾。その言葉、そのままそっくり熨斗付きで返してやらあ」
「……ちくしょー。早く帰ってこーい。響也ー」
そうなのだ。
待てど暮らせど、ふたりが帰って来ない。
だから、あたしはやきもきしているのだ。
明日の文化祭であたしたちはお好み焼きの屋台を出すことになった。
あたしとあっこ、健吾と補欠。
4人は材料係になった。
ところがどっこい、明日使うキャベツを買い足しに行ったきり、補欠とあっこが帰って来ないのだ。
ふたりにやましいような事があるかもしれない、なんて、そんな心配はしていないのだが、あまりにも帰りが遅い。
まあ、にべちゃんも一緒だから、心配する必要もないのだけど。
しかし、遅い。
にべちゃんの車で学校を出発したのは、17時だった。
近くのスーパーまでは車で5分くらいなのに。
18時になっても、未だ帰って来ない。
「なあ、翠」
机に頬杖をつきながら、健吾が話し掛けてきた。
苦痛じゃ。
「教室に翠とふたりきりとか、まじで苦痛だしよー」
机に突っ伏しながら、健吾が呟く。
「おう、健吾。その言葉、そのままそっくり熨斗付きで返してやらあ」
「……ちくしょー。早く帰ってこーい。響也ー」
そうなのだ。
待てど暮らせど、ふたりが帰って来ない。
だから、あたしはやきもきしているのだ。
明日の文化祭であたしたちはお好み焼きの屋台を出すことになった。
あたしとあっこ、健吾と補欠。
4人は材料係になった。
ところがどっこい、明日使うキャベツを買い足しに行ったきり、補欠とあっこが帰って来ないのだ。
ふたりにやましいような事があるかもしれない、なんて、そんな心配はしていないのだが、あまりにも帰りが遅い。
まあ、にべちゃんも一緒だから、心配する必要もないのだけど。
しかし、遅い。
にべちゃんの車で学校を出発したのは、17時だった。
近くのスーパーまでは車で5分くらいなのに。
18時になっても、未だ帰って来ない。
「なあ、翠」
机に頬杖をつきながら、健吾が話し掛けてきた。