夏の空を仰ぐ花 ~太陽が見てるからside story
桜花
042 01
――――――――――――――
000 04
南
「5回裏が終わって、7対4で桜花大附属が3点のリード」
先輩の声とともに画面はシャンプーのCMに切り替わった。
だけど、あたしは画面から目を離そうとしなかった。
離せなかった。
「どうなってんの……」
あたしがのうのうと眠り続けている間に、大変な事になっていたのは確かだった。
「今、桜花と南高が試合してんの?」
「うん、そう」
「先輩……」
「うん」
「てか、今日、何日目で、何試合目なの?」
一体、どうなってんのさ。
先輩がテレビ画面を見つめながらパイプ椅子に座った。
「信じらんねえよな。今日、準決勝だよ」
賑やかなCMが流れる画面を見つめながら、先輩が呟くように言った。
「今日、桜花に勝てば、明日、決勝なんだ」
背中が、ぞくっとした。
「……え……決勝……」
うん、と相澤先輩がしっかりと頷いた。
「南高な、ノーシードからここまで際どい試合乗り越えて、勝ち上がってきたんだ」
夏井ひとりの肩と、みんなの援護でな。
そう言って、先輩は満開の花火のような笑顔を見せた。
「うそ……まじかよう……」
胸がいっぱいで、うまく声が出なかった。
「ホント。翠ちゃんが眠ってる間、大変な事になってたんだ。あの南高がさあ……夏井が、こんなとこまで勝ち進んできやがった」
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南
「5回裏が終わって、7対4で桜花大附属が3点のリード」
先輩の声とともに画面はシャンプーのCMに切り替わった。
だけど、あたしは画面から目を離そうとしなかった。
離せなかった。
「どうなってんの……」
あたしがのうのうと眠り続けている間に、大変な事になっていたのは確かだった。
「今、桜花と南高が試合してんの?」
「うん、そう」
「先輩……」
「うん」
「てか、今日、何日目で、何試合目なの?」
一体、どうなってんのさ。
先輩がテレビ画面を見つめながらパイプ椅子に座った。
「信じらんねえよな。今日、準決勝だよ」
賑やかなCMが流れる画面を見つめながら、先輩が呟くように言った。
「今日、桜花に勝てば、明日、決勝なんだ」
背中が、ぞくっとした。
「……え……決勝……」
うん、と相澤先輩がしっかりと頷いた。
「南高な、ノーシードからここまで際どい試合乗り越えて、勝ち上がってきたんだ」
夏井ひとりの肩と、みんなの援護でな。
そう言って、先輩は満開の花火のような笑顔を見せた。
「うそ……まじかよう……」
胸がいっぱいで、うまく声が出なかった。
「ホント。翠ちゃんが眠ってる間、大変な事になってたんだ。あの南高がさあ……夏井が、こんなとこまで勝ち進んできやがった」