クローバー



「はい、監督」



「ちょっ…かんとくぅ〜!!」



果梨を引っ張っていたはずが、逆に引っ張られていた



「まじか…」



小さく呟いた



…………………………
…………………



「何?転んだの?」



「はい。そうなんです」



果梨が保健医の問いに答える



「あれまぁ…綺麗に顔面から」



「はい。顔面から…」



「それで鼻血ねぇ〜」



「そうなんです。こいつ馬鹿なんで」



「馬鹿ねぇ〜」



「おい。馬鹿とはなんだ馬鹿とは。好きでコケた訳じゃねーし」



軽く頭を叩く



「ごめんごめん」



果梨が頭を押さえながら謝って来た



それを鼻を抑えながら誇らしげに笑ってやった



「それにしても、どうやったらこんなに出る程転べるのかなぁ?」



あたしの鼻を見ながら言ってきた




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