スターフィッシュ‼︎

「まあ、俺が完璧すぎるから仕方ないと思っていたけど、学校に行こうとすると、腹が痛くなるんだよ。

あれ、マジで悔しいの。まじ屈辱。あんなしょーもない奴らのために、何で俺様が……って。

生まれて初めて挫折というものを知ったね」



「…………」



セミの声と心地よい暑さを感じながら、

何を言ったらいいか分からないあたしは、無言で王子の話を聞いていた。



「でも、何日か学校を休んだ時、ヒマで親父の持ってた音楽のCDやビデオをあさってたら、

全裸でチ○コに靴下かぶせただけの外人がライブしてる映像を見つけて」



「なにそれーー!?」


「衝撃受けて、笑いが止まらなくなって」


王子はいつのまにか笑いながら話していた。
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