【完】優しい彼の温もりに包まれて
「あたしが友達になれるのかな?」


「捺稀なら大丈夫だって」


捺稀を励ます圭輔


「さっ、行くか」


俺達は教室に向かう


「丈瑠、何で瑠夏ちゃんのこと気になるの?」


捺稀と別れて教室に向かう時に聞かれた


「なんだよ…いきなり」


「だって、さっきの丈瑠、瑠夏ちゃんの名前に反応したから…」


……げっ、バレてる?


「俺が気付かないとでも思った?何年、親友やってるんだよ」


そういえばコイツとの付き合い長かった


「別になんだって良いじゃん」


俺は黒板に貼ってある座席表を見る


席は前から3番目の廊下側


よりによって前の方かよ


名前順だから仕方ないか


「あっ、俺、丈瑠の隣だ」


俺の横で呟く圭輔
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