【完】優しい彼の温もりに包まれて
捺稀も良くこんな奴を好きになったな…


「丈瑠、屋上行くぞ」


「あぁ、先に行ってろ」


俺は圭輔に一言いうと机にプリントを広げた


沙穂の面倒も見なきゃいけねぇから少しは終わらせて置かないと…


「あっ、丈瑠。ちょうどよかった。お前に言っておくことがある」


たくさんの書類を抱えた笹川がやって来た


「何でしょうか?」


「お前だけ宿題の提出期限ないから。」


……はっ?


この学校、勉強と提出物に関しては厳しいはずなのに…


「妹の面倒を見なきゃいけないって言ったら許可出たから」


「そうですか。ありがとうございます」


「じゃ、俺はそれだけだから。気をつけて帰れよ」


笹川は急いで戻って行った


俺もせっかくだから屋上に行ってみるかな…
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