【完】優しい彼の温もりに包まれて
「もう、行くから」


まだ時間があるから歩いてでも間に合う


あたしはテーブルに置いてある果物だけを食べて家を出た


「瑠夏ー?おはよ」


遠くから咲那が声を掛けて来た


「クラスはどう?」


咲那は隣で話しを始めた


「まぁまぁかな?」


あたしは必要最低限のことしか話さない


咲那とは家も近いけど最近は遊んだりもしていない


昔は毎日のように一緒に遊んでたけどね


「バス来たよ。乗ろうか」


あたし達はバスに乗り込んだ


「今日は座れない…か」


仕方なくあたしは立っていることにした


「美春、おはよう」


美春に気付いた咲那は挨拶をする


「瑠夏、咲那。おはよ」


美春はあたしと違って誰とでも仲良くなれるからな。


……羨ましいな。
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