【完】優しい彼の温もりに包まれて
あたしは力が抜けてその場にしゃがみ込んだ


いきなりのことで泣くことも出来ない


今まで言ってくれたこと全部ウソだったんだ...


あたし嬉しかったのに...


”好き”って言われたのなんて初めてだったから


信頼してたのに。


大好きだったのに


家にかえってもやる気にならずひたすら泣き続けた


「瑠夏ー?ちゃんと勉強しなさいよ!!」


響が来なくなってからお母さんのあたしに対する態度が冷たくなった


その日を境にあたしは人を信頼しなくなった


信頼しても裏切られるだけ...


恋をするのも怖い


もう恋なんてしない


”好き”という感情を封じ込めた瞬間だった
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