【完】優しい彼の温もりに包まれて
「どうしてバイトしてること言わないんだ?」


丈瑠君は不思議そう


「お父さんにね、“自分のお小遣程度は自分で稼いでほしい”って言われたの。お母さんに言ったら許可なしに使われるからさ」


「だから言ってないわけか」


「それで今日はいつもより遅かったから出て行けって言われたの」


話してたら安心したのか涙が出て来た


でも、堪えなきゃ…


泣かないって決めたんだから。


するとフワッと暖かくなる感じがした


「泣きたいんなら泣け。このまま離れないでいるから」


貴方は何故こんなに優しいの?


出会ってそんな経ってないのに…


あたしはしばらくの間泣くことを止めなかった


凄く安心出来たの。


その間も丈瑠君はずっと抱きしめていてくれたんだ
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