新撰組と現代女剣士




土方は雪に声を掛けようとするが、タイミングが掴めず結局二人は甘味処まで無言で歩いて行った


甘味処に着くと二人は無言で腰を掛けた


長時間の無言に耐えきれず、土方は思わず声を発した



土「すっ好きな物食っていいぞ。え、えっと…好きなだけ食え!」

雪に気を使うようなこの発言。
普段では絶対的にありえない

雪の気分を伺うような土方の態度は、絶対に。

その絶対が今、破られているのである

雪、恐るべし。


土方の様子に雪は満面の笑みを見せた

……色んな意味を含んだ、満面の笑みを…。

その笑みは、とてつもない黒さも含まれていた。





雪「じゃあ、お言葉に甘えます。副長♪」




土「………え゛?」


雪の笑顔は黒かった………

そして、クスクスと悪魔の様に笑うと……雪の本性が現れ出した………




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