destiny -運命の恋ー
頭が最近壊れそう
昴の事を思い出した私はすこし駆け足で約束の場所へと向かう
マンションの五階部分が見えてきた辺りでよみがえる
昴が言った、先輩は二股だ
という言葉
今日の昼間思っていた疑問が
先輩色で塗りつぶされた私の頭に
また重ねて色を塗る
その理由が聞きたくて
なんともいえない衝動に駆られて
私は すこしの駆け足 の速度をあげた
「ハァ・・・ハァ。昴・・・・。」
体と頭が別で動く
疲れている体と
そうでない頭
「優希菜・・・・。」
昴の声を聞いた瞬間
体の事は気にかけられなくなった
その後の私の息使いは
荒かったかもわからなかった