導光
慌てて教室に戻るとみんなも
パラパラと席に戻り始めた
ところのようだった。
「先生!質問いいですか?」
元気のいい声が飛ぶ。
山科凉子(ヤマシナリョウコ)
りんの取り巻きの女。
こいつも好きになれない部類。
「ん?なんや?
熱心なんやなあ。」
「勉強のことと違います!
先生についての質問やて。」
「えっそれは拒否で。」
「いいじゃないですか!
これから一年間習うんやし
親睦の意味合いも込めて。」
「・・・・・・しゃあないな。
分かった!質問なんやー?」
わっ、と歓声が上がり
途端に教室は活気付いた。
「とりあえずもうちょい
詳しい自己紹介して下さい!」