Love.Love.Loving!
あたしはあたし。希唯君は希唯君。お互いに好きな相手を想い合っていたらいいだけの話。
そこに希唯君が嘘の〝好き〟をあたしに向けてくるのが間違いなの。
その気持ちはあたしに、じゃなくて。彼女さんだけに伝えなきゃいけない特別で大切なもの。
平気な顔で彼女さんを傷つけている希唯君は男の風上にも置けない最低な人。と、共にあたしも男を女に変えて以下同文。
平気な顔はしてないけど、彼女さんを傷つけているのはあたしも同じ。それはちゃんとわかってる。
希唯君に感情をぶつけているのはただの自己防衛。
彼女さんを傷つける傷つけない以前に、今のあたしが過去のあたしと同様にならないための悪知恵が働いたが故の行動。
いつだってあたしは〝あたし〟が大事なのだ。そんな自分に吐き気がして、一発ぐらい殴り飛ばしてやりたい。
…なんて、そんな度胸もないくせに。
『――彼女、っいる、くせに!』
「っ、は、」
『っ好き、とかも、っく、嘘、のくせに、』
「かあ、」
『キス、っも、嫌、だよっ!』
「…っ、」
『っ彼女、さんがいる、のに、ひっく、希唯君、嫌い』
「…、」
『もう、っやだ。希唯、君と、喋ん、ない。会わない、し、…っん、前と同じみ、たいに、関係ない人に、戻る』
「…、」
『っ希唯君は、彼、女さん好き、だから――、』
「……ふざけんな」