Love.Love.Loving!
ビリリ。空気が震えるような、低い低い、怒気をふんだんに孕んだ〝男〟の声があたしの言葉を遮った。その声にヒクリ、と喉がつる。
かち合っている希唯君のブラウンの瞳には、声と同等の怒気がそこにもあって、今までにないぐらい鋭くあたしを睨み付けてくる。
目の前で睨まれているあたしの零れていた涙は止まる。だけど希唯君のその鋭利な瞳に恐怖心がわき出てきて。
意識が途切れる前、あたしは希唯君の遊び相手なんだと勘違いしちゃって怒ったときとは断然違う。
そのときの希唯君が怒っていなかったように思えるぐらい、今の希唯君は心の底からの怒りをあたしに露わにしていた。
怖い。怖いよ希唯君。どうして怒るの?
あたしはただ、あたしの中で思った正論を、きっと間違いじゃないことを言っただけ。
もうこれ以上、彼女さんのために――自分のために、過ちを深めたくないから言ったんだよ。
希唯君は怒るんじゃなくて、たった一言〝わかった〟ってそう言ってくれたら、それでもう、全部終わるの。誰も傷つかずに済むの。
だから。
お願いだから、わかったって言って――。
「なんなの?いきなり泣き出して喋り出したと思ったら、勝手なことばっか言って。すっげぇ頭にキた。マジでムカつく。そのマイナス思考いい加減にしろよ」