Love.Love.Loving!

声がして、上げた目線の先に響。

え!?と、声にも表情にも出して驚くあたしに、響は「うるせぇ…」鬱陶しそうに顔を顰める。

それにあたしはムッ。だってびっくりするじゃん普通。〝え〟って言っちゃうよ。約束もなしに居る響が悪い。


そんな心の中で零した愚痴が表情にまた出ていたらしい。「悪かったよ」自分の口が悪いのを謝ったのか、約束もなしに居たことを謝ったのか。

響はそう言って壁から背中を起こした。


「久しぶりにい、」

「あ、響君じゃん」


はよー。久しぶりー。なーんて響の言葉を遮り、のんきに言いながら出てきたのはさっきまで半泣きだった昴。

いつもと同じ、昴の手に指定の鞄なんかあるはずもなく手ぶら。お昼は適当に学食やコンビニで買っているんだとか。


ていうか昴、なんてバッドタイミングな登場だ。

響を見上げれば――…やーっぱり。てめぇ邪魔してんじゃねぇよコラっていう目付きで昴を睨んでいた。


「え、なんで睨むの!?」


180センチある(前に言ってた)響より5センチ低い我が弟は響に睨まれていることに気づき、一瞬ビクッと肩が跳ねる。
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