Love.Love.Loving!
へらっと笑ってみせるあたしに響は「大丈夫かよ」なーんて。失礼しちゃう!
『大丈夫ですーっ』
いーっと歯を見せておどけてやれば「ぶさいく」と、失礼すぎる言葉。それにカチンときたあたしはふんっ!先に歩き出してやった。
なによなによ。朝から人のことぶさいくぶさいく言ってくれちゃって。昴も響も、自分がかっこいいからって女の子に対して酷すぎ!
将来、絶対しわしわのおじいちゃんになってるんだからね二人共!
『ざまぁみろ響のバーカ!』
「はあ?誰に言ってんのお前」
『ひゃ…!』
背後から低いバリトン。歩いていたあたしの腕はぱしっと掴まれて、グンッと後ろに引っ張られる。
と、ふわっと鼻腔を擽るシトラスの香り。
あ…、響の匂い…。
この匂い、好き。柑橘系の爽やかさにちょっとだけ甘さも混じってて、なんて言うか落ち着くんだ。
そういえば、希唯君は甘い匂いだったっけ――…って!
『(バカバカッ。なんで希唯君のこと思い出してるの!?)』
忘れろ忘れろーっ。ふるふるとかぶりを振って頭の中に浮かんだ希唯君を消去。さようなら。