Love.Love.Loving!

でもすぐに泣いてしまうのは昔っからなんだ。涙腺が緩いっていうのか、希唯君に言われた通り泣き虫なのか。

…って、また希唯君だ…。

朝からずっと希唯君。忘れようとさっき頭の中から消したばっかりなのに…。希唯君のバカ野郎…。


恥ずかしい奴って響に笑われてかあっと頬っぺたが赤くなり、意味もなく希唯君に心の中で毒づくあたし。

さっき掴まれた腕が離されたと思ったら、響は「ん」自分の袖であたしの目元を優しく撫でて涙を拭ってくれた。


「もうマジで行くぞ。遅刻する」


ふんわりと響が笑うと、奏君と似てえくぼができる。笑った顔は小さい頃と変わんないなぁって思いながら、あたしは頷いた。


―――――――――…
―――――――…
―――――…


「…つーか、さっきからなに。なにがそんなに楽しいんだよ」

『え?だって一緒に行くの久しぶりじゃんっ』

「ん、まあ、そうだけどさ」


毎日変わらない通学路を響と一緒に並んで歩く。

ただそれだけのことなのに、一人じゃなくて誰かと一緒にってことが嬉しくて、にこにこ、自然と笑顔になる顔。

そんなあたしを訝しげに見て、理由を言ったら納得して。響は「歩いてるだけじゃん」と笑った。
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