Love.Love.Loving!
また、希唯君があたしを呼ぶ。
希唯君の秀麗な顔が霞んではっきり見えないから、今希唯君がどんな表情をしているのかわからない。
〝おーい〟とか名前を呼んでくれるけど、返事をする気力もなくて。ただ熱くて、気分が悪くて。それに、息をするのも苦しくて。
はぁ、はぁ、と口から出る息は熱い。視界の中にひらりひらり、なにか揺れるものがあるけど……わかんないや。
なんだろ、なんて思いながら、こてん、と。力なく希唯君の胸におでこをぶつけた。
途端に、希唯君は「っへ!?」上擦った声を出した。ふらふらの頭に響くそれ。
「か、香彩!?」
『…、』
「おい、ど、どうしたんだよ!」
『…、』
「あ、あれ?なに、もっとギュウしてほしいとか?」
『…、』
「…、」
『…、』
「(シカト!?)…おい!な、なんか言え、」
『……ぎもぢわ゙る、』
「…え?」
『…ぎもぢわ゙るい゙』
やばい。ちょっと、いや、マジで……気持ち悪い。…うぷっ。
――…って、コラコラ香彩!恋する女の子として、〝うぷっ〟なんて発言はギリギリすぎるでしょ!バカバカ!