Love.Love.Loving!
『…!の、ののっ、』
ななななにしてくれるの、ちょっとちょっとストーップ!いい意味がわからない。お願いします、状況説明プリーズミー。
景色が高く変わったところから火照る身体、気持ちが悪くて上手く回転しない頭でよし、なにが起こったのかゆっくり確かめてみようじゃないか。
…なんて言っても、感覚が鈍くなっているため、希唯君があたしにした行動が瞬間的に感じてあまりよくわからないでいる。
わかることは、見る景色が立っているときよりずっと高くなったこと。
腰を支えるように触れるなにか。だらーんと垂れた手でペタペタ、触れたものは白いワイシャツ。これは――…あ、れ。ペタペタ、…ペタ。希唯君の背中、だ。
『(…え。……、…えええ!?)』
うう嘘でしょ!?
信じられないって表情を一瞬で浮かべたあたしは今、希唯君に担がれてる。俵担ぎ。って、おい!あたし女の子だぞ。ちょっと扱い。
とかなんとか気にしながらも、担がれてるっていう行為に赤くならないわけがない。バッカ、バカバカ。なんてことしてくれんだっ。
『の、いく、』
ジタバタ、心の中で悪態つきながらあたしは暴れる。今はダメだよダメ、あたし死んじゃう。