ホワイト・メモリー
小林はいつも論理的だ。小林が言うことはいつも正論だ。次第に功のキャラクターが社内に浸透していった。
一方で、言い方がきついだの、ああいう奴はいつか痛い目に遭うだのという見方も少なからずあった。
しかし、これら功に対する両極端の評価は、いずれも功にプラスに働いた。功にとって戦うことこそ喜びであった。誰からも愛されることほど退屈なことはないとまで思っていた。つまり、多少なりとも敵となる存在がいた方が都合が良かったのである。
しかも、一部では、その功の戦い振りを高く評価してくれる人間がいる。功は楽しかった。まるで自分自身が野球チームになったような気分だった。特に、アウェイの会議で勝利を収めるのは快感だった。
一方で、言い方がきついだの、ああいう奴はいつか痛い目に遭うだのという見方も少なからずあった。
しかし、これら功に対する両極端の評価は、いずれも功にプラスに働いた。功にとって戦うことこそ喜びであった。誰からも愛されることほど退屈なことはないとまで思っていた。つまり、多少なりとも敵となる存在がいた方が都合が良かったのである。
しかも、一部では、その功の戦い振りを高く評価してくれる人間がいる。功は楽しかった。まるで自分自身が野球チームになったような気分だった。特に、アウェイの会議で勝利を収めるのは快感だった。