高熱にベッド<短&番外>
少しだけ。
ちょっとだけ。
少し経って永樹さんの気が済んだら、起きればいい。
──なんて思っていたのに。
『おはよ、那子』
すっかり明るくなった窓の外。
「朝ーーー!?」
ガバッと起き上がった瞬間に、突如走る頭痛。
「っ痛…」
目を閉じて頭に手を添える。
体もだるいし、なんだか熱っぽい。
『那子?どった?』
心配そうに私を覗きこむのは、驚異的スピードで回復している永樹さん。
『もしかして…うつった…?』
「……みたいです…」
時間的にも、体調的にも、学校に行くのはもう諦めた方がいいらしい。
『俺が看病してあげるっ』
うつしておいて、何故か嬉しそうな永樹さん。
それはきっと、
『はい、寝といて』
何か良からぬ事を考えているからで。
だって、永樹さんの看病なんて絶対危ない。
『うーん熱は……』
「ちょ………」
おでこ同士をコツン、とあわせて熱を確かめる永樹さん。
……近い…!
『あ、まじで熱いや。しんどい?』
「暑い…です」
言って、直ぐに後悔。
『服、着替えたいって?』