高熱にベッド<短&番外>


「わっ…」

不意に後頭部を掴まれ、固定される。

「!!」

そのまま永樹さんの顔が近づいたかと思えば、次に感じたのは唇の柔らかな感触で。


次の瞬間、唇はこじ開けられ、コロンと口内に入ってしまった、恐らく薬。


「ぷはっ」

唇は解放されたのに、後頭部の手は未だそのままで。

永樹さんは側においてあったポカリの入ったコップを手に取り、口に含む。


「無理…ですって」

しかしそんな私の抵抗虚しく、永樹さんの口から流れ込む液体。



───ごくん。



飲んじゃった……。
っていうより、飲めちゃった。



「もう…!何するんですか!」

『期待に添えようかと』

「意味分かりません…!」


不適な笑みをこぼす永樹さんこそ、私が予想していた永樹さんそのものだ。


『薬飲んだしオッケー。大人しく寝ときなよ』

「はーい…」


永樹さんの手にかかれば、苦手だって破られる。
強制的に執行されてしまうのだ。



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