『庶民♀♂御曹司』


「はぁ、はぁ」


死んでしまうかと思った。


あのヤロウ!ぶっころ・・・


『好きなんだよ・・・結衣』


頭にいきなり出てきた。


怒っているのに


何もいえなくなってしまう。


ピシャリと閉じられた部屋


きっと開けてくれないだろう。


でも私は・・・


部屋をノックした。


「エロっ
・・・光
・・・光芽?」


「・・・」


「どうしたら開けてくれる?
どうしたら喋ってくれるの?」


「婚姻届にサインをしたらだ」


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