promise ~夏の約束~
でも…
いつまでもこんな時が続くだろう、って
また雪姫とこんな時間を過ごしたい、と
そう思っていたのは俺だけだった。
「ね、ゆうちゃん。」
あの日のように懐かしい声で呟く雪姫。
「…ん?」
駅のホームで電車を待つ俺たち。
「…ありがとね。」
雪姫は前をむいたまま呟いた。
「…お金か?」
「うん。それもだけど、全部。」
妙に静かなこの空気。
何か嫌な予感がした。
「…何が言いたい?」
俺は前だけを見つめる雪姫に問い詰めた。
胸が騒つく。
『やっぱり止めろ』と言おうとした時にはもう遅く…
「…さよならしよっか。」
雪姫は…その言葉を呟いた。