promise ~夏の約束~
電車の中でも雪姫の『好き』が頭に響く。
嘘でも偽りでもない自然な言葉。
「どうして?」と聞くチャンスは何度もあったのに
結局、地元に辿り着くまで一言も話せなかった。
「…お金、後でちゃんと返すから。」
何一つ変わらない顔で別れを告げようとする雪姫。
「…あ、あぁ。」
俺もどうしていいかわからず頷いてしまった。
「…じゃ。」
そう言って雪姫が後ろを向いた時だった。
…行くな!