【短編】幼なじみの恋物語
「それは、恋だな」
祐也は頷きながら、言った。
「恋?」
俺は祐也を見た。
「そう、恋」
「恋・・・・恋」
俺は何度も繰り返していた。
「で、その恋の相手は誰だ?」
言うか言わないか悩んだ。




どうしよう…




祐也に言うべきか





言ったら、バカにされそうだ。




「誰だ?言えよ。教えてくれよ」
祐也はしつこく聞いてきた。俺の体を揺する。俺は祐也を見て、溜息をついた。
そして、




「渚」




と言った。



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