光の魔法を君に
それでも、俺はこうして目が覚めた。
魔属となった今、
「・・これで、一緒に生きれる・・・・」
人間と魔族では時間の流れ方が違う。
だからこそ、だからこそ
一緒には生きれない。
老いかたも違う。だからだから死ぬ時が違う。
俺が死んでも彼女は生きなければいけない。
「ほんとに・・よかった。」
何度も何度も呟いては彼女を抱きしめる力を強めた。
「・・・ん・・痛い・・わ・・」
腕の中にいる彼女がちょっと離れた。
「あ・・・すまない・・・」
急いで離すと彼女は俺の顔にチュッとキスをして
「また、夜ね。」
そう、囁いた。
妖しい笑みを俺に残して
___幸せ、だった。
彼女といれるコトが。
けど、幸せは長く続くわけなかった。
そんなこと、分かっていたはずなのに・・・・・。