magnet
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今、流行りの歌であろう曲が流れている。
はっきりとそうなのか、疎い私にはわからないけどCDショップで流れているのだからそうだろう。
「新曲のね、CDが欲しいんだー」
と愛架に連れられてやってきたのはいいけれど、曲に興味がないので暇だ。
おまけに、店内は軽く暖房が効いていて息苦しく感じる。
きっとその内本格的な冬がくる。
「……」
何気無くポケットに手を突っ込みながらきちんと並べられたCDの数々を眺める。と、目に止まるタイトル。徐にそれを手に取ってみた。
流行に疎い私でも知っていた曲で、タイトルも覚えていたのだと自分でもビックリした。
何気無く、ただ何も意図せず裏面を眺めていた時、声が聞こえた。
「貴女もその曲好きなの?」
「!」