幼なじみ改造計画



 時は放課後……

「じゃあ、バイバイみんな」

「うん、また明日ね、冬馬君」

「さよなら~」

 相変わらず、女子達に囲まれていた冬馬は……

「さあ、行こう、美羽」

 わたしとの嘘の用事があると言い、わたしの手を引き、早々に教室から抜け出した。
 あのキモイゲームを買う為に……
 でも、そうはさせないんだからっ!!

「ねえ、冬馬?」

「え、なに? ……って言うか、もういいよ。ありがとな」

 校門を出た瞬間に、爽やかな笑顔は消え、わたしだけが知る、いつもの愛想の無い冬馬に戻っていた。

「ちょっと、お願いがあるんだけど……」

 ゲームを買いに行く口実の為に握られた手を、わたしは離さない。

「お願い? 俺、早くゲームを……」

「わたしも連れて行って!!」

「……え?」
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