シュークリーム
次に目を覚ました時に一番最初に視界に入って来たのは、ビニール袋の中を漁る村上君の姿だった。


「あ、起きたか?」


「うん……」


ゆっくりと起き上がると、村上君が心配そうな表情で口を開いた。


「熱はないみたいだけど、病院に行くか?今ならまだ、診察時間に間に合うだろうし……」


「ううん、平気……。ちょっと疲れてただけよ……」


遠慮がちに首を横に振ると、村上君は眉をしかめながらため息をついた。


「……わかったよ。じゃあ、とりあえずこれでも食え」


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