コスミックダスト-戦塵の宮殿
「猟! サムト! 大丈夫か!」

爆音を聞いてミドリが飛んで来たが、そこにはもうサムトしかいない。

オレは今度こそ国王をぶっ殺す!

「ボクは大丈夫ですから猟サンを」

サムトのそんな声が後方で聞こえた。

病室のドアを蹴破ってオレは中に入った。

「つくづく勘と運の良いヤツじゃのう」

国王が言った。

オレはライフルを構えた。

「シェラ。羽生猟を撃ち殺せ」

だが大佐は動かなかった。

「シェラ! 何をしている! 早くサルを撃ち殺せ!」

大佐はライフルを静かに床に置いた。

「シェラ!!!」

寝巻き姿の国王は恐らく丸腰だろう。武器など携えていないはずだ。

オレの勝利だ。

オレは撃鉄を降ろした。

あとはトリガーを引くだけだ。
< 191 / 203 >

この作品をシェア

pagetop