読めない手紙
「わたし、行かなくちゃ。みんなに会いに、学校」
「うん、行こうな」
瞬は優しい微笑んで、ぽんぽんと私の頭を軽く叩いた。
そして私の抱えている小箱の中を指さす。
「最後まで見ろよ。まだ入ってるんだから」
え?
私は小箱の中に視線を落とした。
写真はもう、全部見たはずなんだけど―――
はっと目を見開いた。
小箱のすみに転がっていたものを、私は見つけた。
そっとつまんで持ち上げると、重なっていた鎖はさらさらとほどけて、
アティテュードをしているバレリーナのついたネックレスが姿を表した。
言葉もなく瞬の方に顔を向けると、瞬は私の手からネックレスをするりと取った。