シュガースパイス
ホテルに入ると俺はフロントに向かい、カードキーを貰った。
結菜さんは俺の後を着いてくる。
部屋に着き、カードキーで鍵を開けた。
――ガチャ…
「あら〜っ!すごく綺麗な部屋なのねー」
結菜さんは俺を追い越すと、窓ガラスから夜景を見ている。
「そうですね。ここはけっこう有名ですし」
俺も結菜さんの隣に立ち、夜景を見る。
横目で彼女を見ると…
夜景に照らされた綺麗な彼女の横顔。
あぁ彼女に触れたい…。
抱き締めたい……。
「……新藤くん?どうした…の?」
俺の目線に気付いたのか、彼女は顔を赤くしながら俺を見る。
「……結菜さん…俺…」
「新藤くん…」
そして……
「――…んっ…」
俺達は唇を重ねた。
最初は触れるだけのキス。
目をトロン、とさせながら俺を見上げる結菜さんが凄く綺麗に見えて…
俺は彼女の腰を引き寄せ、更に深いキスを落とした。
「……んぅっ…は…」
激しく絡まる舌。
2人分の熱い吐息が漏れていく。