死のスケッチブック
思わず駆け寄り、女の子の腕を掴んだ。
「やめろ! 自分が何をしているのか、分かっているのか!」
「いやっ! 放して!」
暴れる女の子の手から、絵筆を取り上げる。
「お前が私からスケッチブックを盗んだ犯人か。…実花の友達だったのか?」
「実花ちゃんとは…中学の時に知り合ったの。きっかけは絵のコンクール大会で、はじめて顔を合わせたの」
女の子は俯きながら、語り出した。
「お互い、絵を描くことは好きだった。だからメル友になったの。高校は同じ所に行こうねって言ってた。だけど…!」
女の子の肩が、ぶるぶる震え出した。
「コイツのせいでっ、あたしは行けなかった!」
涙を浮かべながらも、それでも憎しみを込めた眼でスケッチブックに描かれた伊和未を睨んだ。
「やめろ! 自分が何をしているのか、分かっているのか!」
「いやっ! 放して!」
暴れる女の子の手から、絵筆を取り上げる。
「お前が私からスケッチブックを盗んだ犯人か。…実花の友達だったのか?」
「実花ちゃんとは…中学の時に知り合ったの。きっかけは絵のコンクール大会で、はじめて顔を合わせたの」
女の子は俯きながら、語り出した。
「お互い、絵を描くことは好きだった。だからメル友になったの。高校は同じ所に行こうねって言ってた。だけど…!」
女の子の肩が、ぶるぶる震え出した。
「コイツのせいでっ、あたしは行けなかった!」
涙を浮かべながらも、それでも憎しみを込めた眼でスケッチブックに描かれた伊和未を睨んだ。