死のスケッチブック
「コイツがっ、高校入試に必要だったあたしの絵をカッターで切り裂いたからっ! だからあたしはっ…!」

実花と同じ高校へは行けなかったのか。

「コイツのせいでっ! あの絵が無事だったらきっと、実花ちゃんも死なずに済んだのに!」

スケッチブックをイーゼルごと掴み、ガタガタと揺らす。

「…スケッチブックのことも、メールで聞いたのか?」

真名が静かに尋ねると、ぴたっと動きが止まった。

「実花ちゃんが悩んでいたのは知ってた…。そして噂のスケッチブックを手に入れて、使ったのも…」

「私のことも、メールで知ったんだな?」

「…ええ。あなたのことは実花ちゃんから聞いていたし、それに…目立つ人だから」
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