秘密
◇◇◇
……確かにこれはパジャマには違いない。
でも…
こんなに沢山フリルが付いた物…
…一体何処に売ってたんだろう?
………………
せっかくお母さんが私の為に買ってくれたんだから…
……えいっ!着ちゃえ!
脱衣室の鏡に映った自分を見てみると、フワフワと膨らんだ、レースとフリルを身体中に纏って少し膨らんだ私。
……これは…恥ずかしい…
ちっちゃい子ならこれ位のフリルも違和感なく、可愛いのかも知れないけれど、私が着るとまるで変なコスプレしてるみたいで、かなり恥ずかしい…
コレ着て佐野君の前に出るの?
……それにコレ…普通に洗濯出来なさそう…
なんて現実的な事を考えてしまった。
……とりあえず。
いつまでもここに居る訳にもいかない。
先にお風呂頂いてしまったから、早く出ないと。
バスルームを出てリビングへと向かう。
…う〜、恥ずかしいよう…
「……あの…先にお風呂頂きました…」
キッチンで洗い物をしてたお母さんが、
「きゃあぁ♪奏ちゃん可愛い♪やっぱり似合うわ♪」
「そ、そうですか?ははは…」
「うん。とっても♪やっぱりいいわぁ、女の子は♪」
リビングのソファを見てみると、お父さんと静さんはそのままそこで寝てしまっていた。
かなり飲んでる様子だったから、潰れちゃったみたい。
よかった。この格好見られなくて…
「あの、佐野君は?」
「お父さん達、潰れちゃったから二階に毛布取りに行ってる、もう朝まで起きないわよ、全く困った人達よね?ふふふ」
お皿を洗いながら、笑うお母さん。
なんかいいな、キッチンにお母さんが居るって。
佐野君のお家は、とても暖かくて居心地がいい。
賑やかで家族団らんって感じがして、久しぶりにお母さんがまだ家に居た頃を思い出した。
お母さん。元気かな?
お母さんが居なくて寂しくはないけど、元気かどうか、それだけが心配…時々メールのやりとりはしてるけど、うまくやってるかな?
佐野君の事を好きになった私は、今ならお母さんの気持ちがわかるよ。
好きな人が出来たお母さん。
その人とずっと一緒に居たい。
……佐野君と…ずっと一緒に居たい…
……確かにこれはパジャマには違いない。
でも…
こんなに沢山フリルが付いた物…
…一体何処に売ってたんだろう?
………………
せっかくお母さんが私の為に買ってくれたんだから…
……えいっ!着ちゃえ!
脱衣室の鏡に映った自分を見てみると、フワフワと膨らんだ、レースとフリルを身体中に纏って少し膨らんだ私。
……これは…恥ずかしい…
ちっちゃい子ならこれ位のフリルも違和感なく、可愛いのかも知れないけれど、私が着るとまるで変なコスプレしてるみたいで、かなり恥ずかしい…
コレ着て佐野君の前に出るの?
……それにコレ…普通に洗濯出来なさそう…
なんて現実的な事を考えてしまった。
……とりあえず。
いつまでもここに居る訳にもいかない。
先にお風呂頂いてしまったから、早く出ないと。
バスルームを出てリビングへと向かう。
…う〜、恥ずかしいよう…
「……あの…先にお風呂頂きました…」
キッチンで洗い物をしてたお母さんが、
「きゃあぁ♪奏ちゃん可愛い♪やっぱり似合うわ♪」
「そ、そうですか?ははは…」
「うん。とっても♪やっぱりいいわぁ、女の子は♪」
リビングのソファを見てみると、お父さんと静さんはそのままそこで寝てしまっていた。
かなり飲んでる様子だったから、潰れちゃったみたい。
よかった。この格好見られなくて…
「あの、佐野君は?」
「お父さん達、潰れちゃったから二階に毛布取りに行ってる、もう朝まで起きないわよ、全く困った人達よね?ふふふ」
お皿を洗いながら、笑うお母さん。
なんかいいな、キッチンにお母さんが居るって。
佐野君のお家は、とても暖かくて居心地がいい。
賑やかで家族団らんって感じがして、久しぶりにお母さんがまだ家に居た頃を思い出した。
お母さん。元気かな?
お母さんが居なくて寂しくはないけど、元気かどうか、それだけが心配…時々メールのやりとりはしてるけど、うまくやってるかな?
佐野君の事を好きになった私は、今ならお母さんの気持ちがわかるよ。
好きな人が出来たお母さん。
その人とずっと一緒に居たい。
……佐野君と…ずっと一緒に居たい…