秘密
◇◇◇
事故から1週間が経った。
加害者の女性の人は私が事故に合ったその晩に、旦那さんと二人で病室にやって来てたらしいんだけど、私はまだその時意識が戻らず、翌日の晩に再び私の所にやって来て、私の方が申し訳なくなる位ひたすらに謝ってくれて。
怪我はしたけど別に後遺症が残るような怪我ではないし、頭に傷は出来てしまったけど、傷口は髪で隠れるようなものだから、そこまで事を大袈裟にしたくなかった。
警察に告訴する程の事でもないし、示談と言う事で事故の事はそれで解決した。
加害者の女性の自動車保険でこちらに費用の負担は一切かからないらしいし、今は高校も丁度夏休みと言う事もあって、長期欠席にはならない。
ただひとつ、気がかりな事があるとすれば……
「かなでおねーちゃん?」
「え?」
「つぎ、かなでおねーちゃんの番だよ?」
「あっ、ごめんね?ぼんやりしてた、うーん……、よしこれだ」
まりあちゃんが両手に広げて持ったトランプを一枚選んで引き抜くと。
「あー、ババが来ちゃった」
「あはは!よーし、つぎはまりあね。うーんと、これっ」
まりあちゃんは私からトランプを一枚引いて。
「やったー!あがりー!」
「あーあ…、また負けちゃった。まりあちゃんは強いなー」
「えへへっ、まりあババ抜き得意だもん」
得意気に胸を張り満面の笑顔を見せるまりあちゃん。
同じ病室で同室の可愛い女の子。
私に凄くなついてくれて、私もまりあちゃんが可愛くて仕方ない。
入院で退屈な日々を送らなくてすんでいるのは、まりあちゃんのお陰。
「かなでおねーちゃん、何か思い出した?」
まりあちゃんは1日に何度か私にそう聞いてくる。
「ううん……、まだ思い出せないの…」
ただひとつ気がかりな事は、この3ヶ月辺りの私の記憶が無くなってしまった事。
事故から1週間が経った。
加害者の女性の人は私が事故に合ったその晩に、旦那さんと二人で病室にやって来てたらしいんだけど、私はまだその時意識が戻らず、翌日の晩に再び私の所にやって来て、私の方が申し訳なくなる位ひたすらに謝ってくれて。
怪我はしたけど別に後遺症が残るような怪我ではないし、頭に傷は出来てしまったけど、傷口は髪で隠れるようなものだから、そこまで事を大袈裟にしたくなかった。
警察に告訴する程の事でもないし、示談と言う事で事故の事はそれで解決した。
加害者の女性の自動車保険でこちらに費用の負担は一切かからないらしいし、今は高校も丁度夏休みと言う事もあって、長期欠席にはならない。
ただひとつ、気がかりな事があるとすれば……
「かなでおねーちゃん?」
「え?」
「つぎ、かなでおねーちゃんの番だよ?」
「あっ、ごめんね?ぼんやりしてた、うーん……、よしこれだ」
まりあちゃんが両手に広げて持ったトランプを一枚選んで引き抜くと。
「あー、ババが来ちゃった」
「あはは!よーし、つぎはまりあね。うーんと、これっ」
まりあちゃんは私からトランプを一枚引いて。
「やったー!あがりー!」
「あーあ…、また負けちゃった。まりあちゃんは強いなー」
「えへへっ、まりあババ抜き得意だもん」
得意気に胸を張り満面の笑顔を見せるまりあちゃん。
同じ病室で同室の可愛い女の子。
私に凄くなついてくれて、私もまりあちゃんが可愛くて仕方ない。
入院で退屈な日々を送らなくてすんでいるのは、まりあちゃんのお陰。
「かなでおねーちゃん、何か思い出した?」
まりあちゃんは1日に何度か私にそう聞いてくる。
「ううん……、まだ思い出せないの…」
ただひとつ気がかりな事は、この3ヶ月辺りの私の記憶が無くなってしまった事。